複数アカウントで同時利用可能!ハイスペックなWindows7をクラウドクライアントPCにする方法
会社でハイスペックなPCを購入したが、なんだか持て余しているので、兼ねてから密かに計画していたクラウドクライアント(私の造語?)の環境を作ってみた。
そのやり方をメモする。
クラウドクライアントというのは、Windows7に、複数アカウントを作って、皆でリモートアクセスして使おうぜ、というもの。
まずは、ハイスペックなところを説明。
まあ、持て余すよね。この環境。ハイスペックですよね。
で、このハイスペックPCを皆で共有しようぜ!というのが今回の目的。
クラウドサーバーの構築方法(Windows7の設定)
まずは、クラウドサーバー側となる、Windows7 Ultimate 64bit側での設定方法をまとめる。
クラウドとして使う方法として、Windows系ならやっぱり リモートデスクトップ だろう。ここで問題は、 リモートデスクトップ はローカルでしか使えない。ローカルでしか使えないクラウドなんてしょぼい上にださい。(意味不明)
なるべくセーフティでストレスの無い環境をグローバルに作りたいんだー。
で、ちょっと調べたら、Remote Desktop Over SSHなる方法が見つかった。
じゃ、これでやんべ。あれでもWindowsでSSHサーバー立てるのってcygwinとかいるんじゃなかったっけ。やべーめんどくせー。いいや。ハイスペックだし、VMWare Serverでも入れてUbuntu入れてOpenSSHでやんべ。固定IPとか高くつくし、ダイナミックDNSでやんべ。そういやWindows7のサーバー版じゃねーからリモートでアクセスできんの一人やん。なんか方法ねーかなー。
ということで、
- VMWare Server
- Ubuntu 10.04 LTS
- OpenSSH
- 無料ダイナミックDNS(DDNS)サービス - ieServer.Net
- Windows7/Vista/XPのリモートデスクトップのセッション数制限を解除する「Universal Termsrv.dll Patch」 - GIGAZINE
これらの情報を元にサーバー環境を構築した。
最初に、VMWare Serverをインストール。
次に、VMWare Server上でUbuntu 10.04 LTSをインストール。
VMWare Server上のUbuntu 10.04 LTSにOpenSSHをインストール。
OpenSSHは、とりあえず、ほとんどデフォルトだが、最終的には、キー認証のみ許可する予定。(他に何かしたかもしらんがまた別で書く)
無料のダイナミックDNSサービスは、定期的に登録しているグローバルIPアドレスを更新してやる必要がある。
そこで、IPアドレス更新サンプルスクリプト を参考に、Perl、wget、cronで10分ごとに実行するようにした。
http://ieserver.net/ddns-update.txt をvimで編集して、
/usr/local/ddns/ddns-update.pl
に保存。
$> sudo chmod 755 /usr/local/ddns/ddns-update.pl $> sudo chown root:root /usr/local/ddns/ddns-update.pl
とかして、ルートにして実行権限にした。
その後、
$> crontab -e
とかして、
5,15,25,35,45,55 * * * * /usr/local/ddns/ddns-update.pl
ってやつを入力して保存した。
ここまでやると、Windows7のVMWare Server上でUbuntu 10.04 LTSを動作させ、Ubuntu 10.04 LTS上で、OpenSSHサーバーと、cronでダイナミックDNSを更新する環境が整った。
この後、 Windows7/Vista/XPのリモートデスクトップのセッション数制限を解除する「Universal Termsrv.dll Patch」 - GIGAZINE を参考に、リモートデスクトップのセッション数制限を解除した。
そうそう、ここまで書いて思い出したが、この後、ルーターの22番ポートに穴を開ける必要があったんだった。
まあそれはルーター毎に設定方法が違うし、何とも言えないが、まあルーターのWAN側に22番ポートアクセスがあったときに、ローカルのどのPCにアクセス許可すんの?的な設定をした。
また、次の記事で、今度はこのサーバーにアクセスする方法を書くと思う。