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実戦での Scala - 6つの事例から知る Scala の勘所 - に参加してきました

実戦での Scala 〜 6つの事例から知る Scala の勘所〜 - 実戦での Scala | Doorkeeper

2015年2月21(土) 14:00からスマートニュースさんの新社屋をお借りしたScala勉強会に参加してきましたー。

Scalaは、私の中で、現在、再注目の言語でまだまだ勉強中なのですが、これからクラウド上でサービスを展開していくにあたり、マイクロサービスアーキテクチャを構築していくことをJVM上で考えていくのであれば、これかなーと思っております。

また、今回は、かなり運よくデブサミ2015にも参加させていただく機会を得ておりましたので、「これは運命だ!Scala-!」と思って勢い勇んで参加させていただきました。

内容や感想は以下から!


ビズリーチの新サービスをScalaで作ってみた ~マイクロサービスの裏側

一発目は、 Scala逆引きレシピ でおなじみの Naoki Takezoe (@takezoen) | Twitter さん。

資料はこちら。

所感

全体的にとても楽しかったです。
特にクローラーでプロキシ立ててって話がヤバかったです。

マイクロサービスアーキテクチャを実現するにおいて、Scalaを選択することのメリットが具体的に少し見えてよかったです。
また、API呼び出しの多さのあたりや並列性のあたりにFutureを使ったこれまた具体的な取り組み方も見えてよかったです。

最後の採用と教育の難しさについて、これから私も出会っていきそうだなーと思いました。

Scala が支える医療系ウェブサービス

続いて2番手は、エムスリーの Kazuhiro Sera (@seratch_ja) | Twitter さん。

資料はこちら。

所感

@takezoen さんが構築されているマイクロサービスアーキテクチャと同じようにされているのがよくわかった。
さらに、 @takezoen さんがおっしゃられていたAPI呼び出しの重複系の部分にOSSを作られて、汎用的に扱えるように進めてはるのはすごいと思った。
またOSS化されているので、非常に助かるなーと思った。
このあたりは、ぜひ使わせていただくなり、コードを参考にさせていただこうと思った。
Octoparts

Java ラブなヌーラボにおける Scala + Playframework 体験記

つづいて、いつも個人的にお世話になっているヌーラボさんの、 Tsuyoshi Yoshizawa (@ussy00) | Twitter さん。

資料はこちら。

所感

1番手、2番手の方のお話よりJava寄りで、Javaの方が入っていったら出会うであろうポイントがとても分かりやすかった。
Play Framework2で考えていたいろいろな問題点が挙げていただいていたので、参考にさせていただこうと思った。
ホットデプロイのあたりは、発表ではメリットとしてあがっていたが、Twitterを見ていると、重いよねーって意見もあり、もちょっと自分の環境でも見ていこうと思う。(確かに重い。)

2社でのScala開発経験にもとづいてそれぞれの事例を比較してみる

つづいて、こちらもいつも個人的にお世話になっているはてなだいくしー (@daiksy) | Twitter さん。

資料はこちら。

所感

だいくしーさんのScalaプロジェクトの経験から、コード的な差異をピックアップしたうえで、企業文化の違いを見ていこうという内容でした。
印象に残っているのが、例外を取り上げたときの企業文化の違いです。
Perlを主に使ってきていたはてなの方は、例外をすべてExceptionでthrowしちゃって、例外の内容を型にはめないコーディングが主流とのこと。
Javaを主に使ってきていたところでは、例外をきちんと定義して例外の型で判断していたとのこと。
このあたりは、企業風土によるもんで、どちらが良い悪いということではない、とおっしゃられていた。
確かに、このあたりを、改めてきちんと考えると、過去に自分がかかわったプロジェクトでも、それぞれによって違っていた。
全部Exception投げるところもあれば、○○○RuntimeExceptionみたいに、オリジナルのRutimeを作ってとりあえず全部throwしてるとこ(全部Exceptionと一緒じゃねーか)、きちんとシーンに合わせて型にはめるところ、とさまざまだ。
私の中で、やりすぎ禁物だけど、ある程度の例外クラスは必要じゃないだろうか、という私見はあるのだが、新たに文化を作る場合、どうするとベターかは、今のところ答えを持っていない。
考えていこうと思う。

とあるScala伝道師の過去と現在

Chatworkにインされたときに、CW社のブログでヤバイ人来たよと紹介されておられた かとじゅん - 肉充 (@j5ik2o) | Twitter さん。

資料はこちら。
とあるScala伝道師 の過去と現在 - Google スライド

ざっくりメモ
所感

@j5ik2o さんがおっしゃられていたドメインモデルとFWの隔離、FWが例え変わったとしても、ドメインは資産として残していく。
といったあたりは、まさしく、今、考えていたところで、それをきちんと定義したうえで、アーキテクチャを決めて作りこんでいこうとされているあたりが、ヤバイと思った。
Scalaの知識もハンパなく、DDDの理解と導入の厚みを感じました。

Scala@SmartNews - 高パフォーマンス広告配信システムを3ヶ月で作った話

最後は、会場をご提供いただいている話題のスマートニュース Shig.Takei (@taketon_) | Twitter さんと、 keiji muraishi (@kjim) | Twitter さん。

資料はこちら。

所感

広告配信システムを3ヶ月で作ってローンチしているというスピード感がすごいと思った。
前線で活躍されているんだろうなーと。
コードベースのご紹介だったので、参考になった。
が、ぱっと見の印象として、あのコードが本番ではもっと複雑化されて動いているんだろうけど、メンテとかどうなのかなーって思った。
おそらく、3ヶ月でリリースするあたりが第一なので、メンテとか二の次なのかなーと想像していたが、作って使ったら捨てるような戦略なのかなーって気になった。

全体的に

今回は、本当に有意義な時間をありがとうございました。
Scala界隈への進出はまだまだこれからなのですが、もうこの道を行くしかない!と決意するに十分な内容でエモかったです!