Agile Japan 2016に行ってきましたー
会社のあれがいい感じにご調整いただいたお蔭様で、 Agile Japan 2016 - あなたとつくるアジャイル に参加させていただきました。
参加にあたり、後方支援いただきました会社の関係各社皆様、ほんとうにありがとうございました!
ブログ書くまでがAgileということなので、以下に参加させていただいたセッションのレポをつらつらと記載します。
- 基調講演1:スクラムがイノベーションを加速する 〜ソフトウェア以外にも適用されはじめたアジャイル〜 Joe Justice 氏
- 基調講演2:アジャイルなIoTプラットフォーム開発 玉川 憲 氏
- B-1:組織の壁を乗り越えるアジャイル開発
- D-3:まだテスト期間とかつくっているの? ~アジャイルな開発におけるテストとの付き合い方~
- A-4:継続的ディスカバリー&デリバリー ~ 顧客が欲しがるプロダクトを産み出すには? ~
- D-5:効果的な自働化を目指す! Value Stream Mapping 実践ワークショップ
以上が参加させていただいたプログラムです。
では、以下から所感を…
基調講演1:スクラムがイノベーションを加速する 〜ソフトウェア以外にも適用されはじめたアジャイル〜 Joe Justice 氏
主にScrumは、ハードウェアの世界でも有効で、その活動を通じて世界を救おう!!というお話。
様々な業界のハードウェアの会社でScrumを導入した結果、生産性が4倍になったよ!!というお話がすごいと感じました。
元々、ソフトウェアの開発プロセスとして発達したScrumという技術、思想、フレームワークが、ほぼ形を変えずしてハードウェアのプロダクト開発にも適用され、そのうえで成果を劇的に変えてきている、成長させているというのは、逆にソフトウェアへのフィードバックとして理解が深まる機会になりました。
たとえば、車のサスペンションを1つのオブジェクトとして扱い、そのサスペンションを作るScrumチームをこさえて、耐久試験をするところまでを1つのスプリントで実施するんだよ。
というあたりなんかは、まさしくオブジェクト思考にソフトウェアを分解、分類し、ドメインの境界をこさえて、チームを組んでプロダクトと成すみたいな。 とても相性良く、チームが最大限に考え、1スプリントでそこまで持っていくにはどうすればいいのか、とTryする様を想像するにたやすかったです。
Boschの事例紹介では、経営層も経営計画をたてる際にScrumを活用しているといった話もありました。 会社のトップがチケットを切り、経営部門が値決めをして、Scrumチームが見積りポイント(工数じゃないよ)をつけて、POがそれをさらに他のScrumチームに波及させて解決していくんだー。 といったお話とか、なんとも理想的な仕組みに思えます。
いずれかの機会で、そのあたりを取り込んでいきたいなーと思いました。
基調講演2:アジャイルなIoTプラットフォーム開発 玉川 憲 氏
SORACOMの玉川氏のアジャイル話。
大半は、SORACOMの起業や製品や生み出したアイデア、創業の工夫、精神などなど、とても魅力的な会社と製品を創り、育てられているお話で、活き活きとしたお話が伝わってきました。
どれもがすばらしく、お話の途中でAmazonで、 3G USBドングル AK-020 SORACOMスターターキット を購入しちゃうほどでした。
話ズレますが、AD-020は、PCのモバイルネットワークにも使えて、久々に即買いで満足のいく製品です。オヌヌメ!!
で、話戻しますと、玉川氏が過去の経験から学ばれた精神がプロダクトや会社に形として表わされているんだなーというあたりがとても勉強になりました。
リーダーシッププリンシパル。
— Yoshitaka Fujii (@yoshiyoshifujii) 2016年5月31日
顧客中心主義。
完璧よりもスピード。
未来に対して明るく肯定的。
オープンでフェアで誠実。
ユーモアを忘れない。
定量的な評価も当然だが、定性的な評価もしていこう! #agilejapan
とか、
MVP vs MLP
— Yoshitaka Fujii (@yoshiyoshifujii) 2016年5月31日
Most Loveable Product
もっとも愛される製品。 #agilejapan
など、いい表現だなーと思いました。
今後、プロジェクトや自分自身の取り組みのなかで、「リリースノートを書いてから、プロダクトを作る」というあたりとか、参考にさせていただこうと思いました。
D-3:まだテスト期間とかつくっているの? ~アジャイルな開発におけるテストとの付き合い方~
このお話は、かなり参考になりました。
私のここ数年の乏しいアジャイル開発経験のなかで、どうしてもできていなかったのが、いかにして1スプリント内でリリース可能なプロダクトとして検査するか、でした。
毎度のプロジェクトで、このお話で触れられているようなテストを、いつもスプリントの何回かをまとめてテストするといったテストスプリントをつくったりしていました。
そのたびに、どっかんテストでどっかんどっかんやってたなーって…
それはやっぱ違うよね。1スプリントでリリース可能なモノを出すんだもんね。工夫しようぜ!!
ということで、いかに1スプリントにおさめるか、それはすなわち、テストしなくても品質をたんぽできる道を探求するに同じくしている。
といったあたり、うちらのプロジェクトでも絶対チャレンジしてやろうと思いました。
関心が低い作業にはバグが存在しやすい。
— Yoshitaka Fujii (@yoshiyoshifujii) 2016年5月31日
マネージャーの関心事と現場の関心事が異なるため、さくっと見つかるバグがよくある。
関心のばらつきをテストで許容するには、オーナーシップ大事。#agilejapan #hall
このあたりとか、ほんとそうだよねって、そのあたりを常にスプリントの中で確認しながらやっていかんといかんと思いました。
D-5:効果的な自働化を目指す! Value Stream Mapping 実践ワークショップ
最後に、ワークショップに参加させていただきました。
Value Stream Mappingは、このワークショップまで、知りませんでした。
が、原田さんと牛尾さんのコラボというレア?具合に惹かれて参加させていただきました。
無ぅ駄ぁ!
なフェーズを見つけるプロセス改善テクニックとして、素晴しい!!
こいつは、使える!!
ぜったい、自社でやる!!
と思いました。
リードタイムを減らす方法は?
— Yoshitaka Fujii (@yoshiyoshifujii) 2016年5月31日
やらないこと。
バグは人が作る。
何もしないことが、一番、リードタイムを減らせる。#agilejapan
無駄やからって怒らない。
— Yoshitaka Fujii (@yoshiyoshifujii) 2016年5月31日
改善できたことを喜ぶ。
喜びをつなげていくことが、改善につながる。
やってなかったことを怒らない。悲しまない。#agilejapan
きっと、最初は失敗するかもしれないけど、やってみるってことが大事ですよねってあたりで背中も押していただけましたし、とりあえず、ワークショップを自分のチームでやるぞ!!
まとめ
紙面の都合?で、所感を全部書けてませんが、Agile Japan 2016 に参加して本当に良かったです。
何が何でも1スプリントで顧客に届ける価値を最大限に高めてリリースし続けるぞ!!といった思いを新にしました。
明日からやるぞ!!おー!!
以上です。